秋冬インターンシップの成功するポイント インターンシップ参加から内定出しまで
夏からインターンシップを実施している、もしくは秋冬からインターンシップを実施する企業様、「夏より集客が芳しくないな…」「昨年よりも学生のエントリーが減って質も落ちている…」そんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
インターンシップ実施から内定出しまで、秋冬のインターンシップで押さえておきたい「ポイント」をお伝えします!
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夏と秋冬のインターンシップのちがい
同じインターンシップ期でも、大手ナビサイトの構造上夏(サマー期)秋冬(オータムウインター期)に分かれます。それぞれのちがいを見てみましょう。
夏インターンシップ(6月~9月)
学生の志向:自分にはどんな業界や企業規模が合っているのか、色々見て体験してみたい!
開催方式:対面インターンシップ&長時間接触で学生を魅力付け
秋冬インターンシップ(10月~2月)
学生の志向:ある程度業界や志望企業の規模は絞れてきたから、仕事内容や待遇が知りたい!
開催方式:WEBインターンシップ&短時間接触で学生の接触数をUP
秋冬インターンシップの方が圧倒的に集客が難しくなるため、ポイントを押さえながらの運用が必要です。
秋冬インターンシップのポイント
短時間のインターンシップ&日程・曜日多めが必須条件
例年12月だった学生のインターンシップ参加ピークは8月・9月に移りつつあり、すでに2023年9月末時点で1人あたり 8.2 社のインターンシップに参加しています。
つまり秋冬から学生に接触しようとした際には、夏インターンシップ参加企業の2ndインターンシップや選考で手一杯の状態になっている、ということです。
ただでさえ授業が始まり行動量が減るのに、さらに取り合いになるなんて…。
実際に学生のアンケート上でも「時間はないが、参加意欲はある」と答える学生の割合が24卒から大幅に増してきています。
引用:マイナビ 2025年卒 大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)
惹きつけのために長時間/対面のインターンシップに呼び込もうとしても学生が参加してくれない現状もあるため、まずは短時間かつWEBのインターンシップで初回接触を図り、2ndインターンシップや面談に引き込んで志望度を醸成するような動きが理想的です。
学生の志望度・マッチ度別に選考フローを変える
せっかく学生と接触したのだから、全員を特別早期選考に流さなくては…!と思いますよね。
ちなみに、特別早期選考ではどのようなフローを設けてますか?
書類選考免除や面談実施などで特別感を演出したくなるところですが、個別対応が当たり前になった今、他社と差をつけるためには一層手間のかかるフローを設けることが必要です。
ただ、全員にそんなことしていられない…という企業様も多いかと思います。
そんなときは、思い切って学生を下記のようなグループに分けてみることをおススメします。
A…志望度も高くマッチ度も高い学生!最も採用したい最重要グループ
B…マッチ度は高いが志望度が低い!要フォローのグループ
C…志望度は高いがマッチ度は低い。フォローしなくても応募に進んでくれるグループ
D…志望度も低くマッチ度も低い。フォローが必要ないグループ
※上記図参照
注力すべきは「A」「B」のグループ!
貴社とマッチ度が高い採用ターゲットとなる学生にはリクルーターをつけて各面接時にフィードバックを電話で行うなど、他社が工数を避けずに行っていないレベルの個別対応が特に印象に残りやすいでしょう。
実務体験より先輩社員の実体験が聞けるプログラムに
インターンシップのプログラムも、夏の就業体験から大きく刷新する必要があります。
学生も志望業界・職種については夏の段階でほぼ明確にできており、9月段階ですでに特定の企業のことを知るフェーズ(=就職応募の候補となる企業を探すフェーズ)に移行しつつあります。
そのため、実務体験で業界や職種をよく知ってもらおう!というよりも、実際に同じ職種でも自社は他社とどのような点が異なるのか、という軸で惹きつけを行っていかなければなりません。
開催も短時間が理想的とされるため、実際の社員から業務イメージを詳しく聞けるプログラム編成(座談会・パネルディスカッション・リクルーターとの個別面談など)が一層求められてくるかと思います。
■インターンシップ・仕事体験に参加して得られたと思うこと(上位抜粋・複数回答)
引用:マイナビ 2025年卒 大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)
*インターンシップ成功のポイントについてはこちらの資料もご参照ください。
早期選考での内定出しは学生の温度感を見て慎重に
学生の就活が早期化しているから、他社より先んじて内定を出さなければ…!
そうお思いの企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。
就職活動の早期化 = 意思決定の早期化 とは限りません!
・企業規模の志向
・学業や部活動のスケジュール
によって学生への内定出しのタイミングを調整しましょう!
特に、早期から就職活動を行っている学生は「大手志望で6月から選考開始の大手企業に受かる」割合も増えてきています。
採用活動における学生の「質」は各社年々下がってきていると回答しており、例年これくらいのレベル感なら自社に内定承諾をもらえていた、という学生からも辞退されるという事態が24卒採用から起こり始めています。(下図参照)
出典:「マイナビ2024年卒新卒採用活動調査(2023年6月実施)
また難しいことに内定は早ければいい、というわけでなく直近の内定獲得企業が最も印象に残りやすく、そちらに流れてしまうというケースも少なくありません。
学生の志望度は内定出し以後には上がらない、とよく囁かれるとおり、内定出し以前に志望度を高めきれるようなフローを構築しましょう。
出典:マイナビ2024年卒学生就職モニター調査6月の活動状況
*インターンシップ成功のポイントについてはこちらの資料もご参照ください。
おわりに
インターンシップ市場も夏が最盛期となり秋冬以降はより厳しい戦いとなることが予想されますが、選考フロー設計や学生対応でお困りの際は、ぜひ採用総研にご相談ください。