「求める人物像」とは?採用ミスマッチを防ぐためにできること!
採用活動をするにあたって最重要ともいえるのが、自社の「求める人物像」を設定することです。企業のビジョンから、目標を実現するためにどのような能力が必要か、どういう思考を持った人物が自社に合っているのかを事前に設定することで採用ミスマッチを未然に防ぎ、効率的な選考を行うことができます。
目次[非表示]
- 1.求める人物像とは
- 2.求める人物像を設定するメリットは?
- 3.求める人物像を決めるポイント
- 3.1.自社の方向性を決める
- 3.2.現場のヒアリングを行う
- 3.3.条件の具体化と社内共有を徹底
- 4.まとめ
求める人物像とは
求める人物像とは、企業の成長に必要な人物の能力、思考、行動を具体的に示したものです。そのため、どのような人物像を設定するかは企業、さらには事業所によっても異なります。求める人物像と混同されがちな用語として、採用基準がありますが、採用基準とは選考の際に採用を判断する基準のことで、求める人物像を基準に決定するものです。こういった点からも求める人物像を決めておくことは重要といえます。
求める人物像を設定するメリットは?
求める人物像を設定するメリットはいくつかありますが、
1つ目は採用活動をスムーズに行えることです。求人の方法やタイミング等、採用の方向性や基準を定めやすくなります。
2つ目は、入社後のミスマッチを防げることです。人事担当や面接官が主観で採用するリスクを減らせるため入社後のミスマッチも自ずと減少します。
3つ目は、役員と現場の認識のズレをなくせることです。多くの企業で、最終面接までは人事や現場社員が担当し、最終面接は役員が担当するケースが多くみられます。その際、役員と現場社員の求める人材にズレがあると、採用がスムーズに進まない可能性があります。
そこで求める人物像を最初に設定し、現場社員、役員に共通の認識を持ってもらうことで、そのズレをなくすことができ、採用をスムーズに進めることができます。
求める人物像を決めるポイント
自社の方向性を決める
自社の方向性を決めるにあたって、事業状況に合った人物像を設定することが必要です。欠員の補充のための採用であれば、退職した人材と同等の能力を持った人物像を設定する必要がありますし、新事業の人材確保を目的するのであれば、今後の事業展開を見据えて人物像を設定します。
まずはどんな人物をどこに欲しいか整理することから始めてみてください。
現場のヒアリングを行う
採用後、実際一緒に働くのは現場の社員となります。経営側だけで人物像を設定するのではなく、現場社員へのヒアリングから、必要な能力、考え方を取り入れ、求める人物像を決定していくことがポイントです。また、すべてを取り入れるのではなく、経営側、現場の社員の意見から優先順位を決め、現実的な人物像を設定することが大切です。そうすることで、入社後のミスマッチが減少し、採用成功へとつながります。
条件の具体化と社内共有を徹底
条件を具体化ができていない場合、応募者は企業が提示している条件を理解することができません。例えば、「行動力がある人」としか記載がない場合、どのように行動することがその企業に合っているのか、応募者によって認識が違ってきます。
例えば、「指示を待つのではなく自ら率先して動くことができる」「わからないことがあればすぐに質問する」等、具体的な例や記載があれば、どのような人物が求められているのか理解することができます。
また、せっかく設定した求める人物像を社内で共有できていない場合もあります。それぞれの解釈が間違ったまま採用活動を進めると、担当者によって採用条件にズレが生じます。社内での共有は必ず徹底するようにしましょう。
まとめ
求める人物像をはじめに設定すことは、多くのメリットがあり、採用活動をスムーズに進めることができます。採用成功のために、求める人物像の社内共有を徹底し、採用成功へとつなげてください!