いくらくらい?採用代行(RPO/アウトソーシング)の相場、費用感
業界を問わず人手不足は深刻化し、企業における人材採用の重要性、難易度はますます高まっています。優秀な人材を確保したいと考える企業は多いものの、採用活動に十分なリソースを割ける企業は決して多くなく、どんどん高度化していく採用手法に対応できる十分なノウハウもありません。
そんな中、今注目されているのが、「採用代行(RPO/アウトソーシング)」サービスです。
採用のノウハウを持った採用の専門企業に採用業務全般を依頼することで、優秀な人材を効率的に採用する事ができます。
しかし、「導入費用がいくらになるのかわからない」という疑問を持つ採用担当者も多いのではないでしょうか。各採用代行業者のHPを見ても公開されているところは少なく、商談で見積もりを見ても一般的な相場がわからないので高いかどうか判断できないと思います。
このコラムでは、採用代行の費用相場について採用人数や委託する内容別に公開し、わかりやすく採用代行サービスの相場、費用感についてご紹介します。
採用代行にかかる費用を把握することで、導入の可否や業者選定の参考にしていただければと思います。
目次[非表示]
- 1.採用代行とは?(RPO/採用アウトソーシング)
- 1.1.採用代行(RPO/採用アウトソーシング)を導入する理由
- 1.2. 採用代行(RPO/採用アウトソーシング)へ委託できる業務内容
- 1.2.1.採用計画立案
- 1.2.2.募集
- 1.2.3.応募者対応、選考アテンド、評価
- 1.2.4.内定・入社
- 2.採用代行(RPO/採用アウトソーシング)の費用相場
- 2.1.新卒採用の場合
- 2.1.1.採用計画立案
- 2.1.2.募集
- 2.1.3.応募者対応、選考アテンド、評価
- 2.1.4.内定・入社
- 2.2.中途採用の場合
- 2.2.1.採用計画立案
- 2.2.2.募集
- 2.2.3.応募者対応、選考アテンド、評価
- 2.2.4.内定・入社
- 2.3.アルバイト、パート採用の場合
- 2.3.1.採用計画立案
- 2.3.2.募集
- 2.3.3.応募者対応、選考アテンド、評価
- 2.3.4.内定・入社
- 3.採用代行の導入と派遣社員を採用するのとどちらが良いのか?
- 4.まとめ
採用代行とは?(RPO/採用アウトソーシング)
採用代行サービスとは、「採用アウトソーシング」や最近では「RPO(Recruitment Process Outsourcing) 」とも呼ばれ、企業の採用戦略の策定や応募者対応など、企業の採用に関する業務を企業の代わりに行う人材サービスです。
対象となる採用業務は新卒採用、中途採用の正社員だけでなく、パートやアルバイトなどの採用においても幅広く利用されています。
採用代行(RPO/採用アウトソーシング)を導入する理由
昨今、採用代行が注目され導入企業が増えている背景には、労働人口の減少にともない、数、質ともに採用が非常に難しく複雑になり、人事部門だけではノウハウ、マンパワーの両面で対応できない企業が増えていることが挙げられます。かつては大量採用をする一部の大手企業が導入している事が多かったですが、最近では社員数が少なく採用に大きなリソースを割けない中小企業や最新の採用ノウハウの導入を求める企業など様々な企業で導入が進んでいます。
【参考記事】
採用代行(RPO/採用アウトソーシング)へ委託できる業務内容
採用代行サービスは幅広い採用業務を外部に委託できます。企業の状況に応じて、採用活動のすべてを外部に任せることも可能です。委託できる業務内容について採用のプロセスに沿って解説します
採用計画立案
- 課題設定
- 採用戦略立案
- 競合や市場の分析
- 採用ターゲットの設定、明確化
適切な採用計画なしでは、採用活動の成功は望めません。採用代行業者が持つ採用ノウハウを活用することで、より効果的な採用計画を立案することが可能です。
採用ターゲットの明確化(人物要件定義)、採用戦略の立案、予算設定、KPI設定などの詳細なコンサルティングを行います。
「いつまでに、どのような人材を、何人欲しいか」などの希望に応じて、採用ターゲットの設定や具体的なKPIを設定し、採用計画を策定してくれます。
スタートアップ、初めて新卒を採用する企業にとっては非常に有用です。
募集
- 求人媒体の選定・掲載手配
- 求人原稿作成
- スカウトやDM作成・配信
- 説明会会場の手配、応募者動員
複数の求人メディアやエージェントとのやりとりが発生し、比較検討や価格交渉など採用担当者に大きな負担がかかりがちな、求人媒体や人材紹介会社の選定・発注・出稿管理を採用代行サービスに頼ることができます。豊富なノウハウと実績を持つ代行業者を利用することで、最適な求人メディアやツール、エージェントの選定ができます。
代行業者は、応募状況に応じたDMやスカウトメールの送付といった時間のかかる作業にも柔軟に対応してくれます。また、就職・転職フェアや単独説明会において、採用担当者としてセミナー登壇や説明を行うこともできます。
応募者対応、選考アテンド、評価
- 応募書類管理、スクリーニング
- 適性検査案内
- 面接日程調整および設定、会場手配
- 面接官代行やトレーニング
新卒採用は長期にわたることが多く、中途採用やアルバイト採用でも大量募集を行う場合、応募書類の受付、面接日程の調整や合否通知など選考業務は、応募者数の増加に伴い大きな負担となります。これらのノンコア業務を代行業者に委託することで、大幅な工数削減が期待できます。
事前に対応フローを代行業者と摺合せ、高率てなフローを確立しておけば、代行依頼は比較的容易で、その効果も高まります。
さらに、面接や評価基準に課題を感じている企業は、面接官トレーニングや面接官の代行を依頼することで、優秀人材の見極めや内定承諾率の向上が見込まれます。
履歴書やエントリーシートなどの応募書類の管理、スクリーニング、面接場所の手配なども外部に委託できます。
内定・入社
- 内定者への連絡
- 内定者フォロー
- 入社案内と書類作成
- 入社日の調整
入社案内や書類作成など、内定者の管理を委託できます。
また内定後の辞退を防ぐために内定後のフォローも重要です。
内定者懇談会の開催や、入社前研修、新卒内定者懇親会、社員交流会のセッティングなど内定者の不安を解消するフォローも任せられます。
採用代行(RPO/採用アウトソーシング)の費用相場
採用代行サービスの費用は採用規模や依頼業務の量や範囲によって違いますのであくまで参考となりますが、その内容量と規模によって1ヶ月ごとに設定されている場合が多いです。
採用計画の立案や内定フォローなどは継続的に発生しませんのでその都度、発生します
以下、参考として各選考フローごとに一般的な費用相場をご紹介します。
新卒採用の場合
採用計画立案
・採用ターゲットの明確化
・採用コンセプト策定
・インターンシップ、説明会などのコンテンツ設計
10万円~100万円/年間
何を依頼するかで大き変わります。
特にインターンシップや説明会のコンテンツ設計などは100万円単位で発生します。
募集
・マイナビ、リクナビなどの主要就職ナビの運用管理
・インターンシップ、説明会への動員
・スカウト、DM送信
5万円~30万円/月
1ヶ月単位で発生する事が多いです。
管理するメディアの数、内容、応募者数、インターンシップ説明会の開催数によって変わりますが、数名~20名程度採用規模であれは5万円~10万円程度が多いです。これにスカウトの代行まで依頼すると20万円~30万円程度になります。100名以上の大量採用でなどになると30万円を超える金額になってきます。
説明会代行、インターンシップ代行は1開催5万円~20万円程度、別途費用が発生します。
応募者対応、選考アテンド、評価
・エントリーシート、履歴書など提出、管理
・適性検査案内
・面接日程調整、アテンド
・合否通知
10万円~40万円/月
1ヶ月単位で発生する事が多いです。
採用数、応募者数や面接回数などで変わりますが、数名~20名程度の採用規模であれば10万円~20万円程度が一般的です。これに採用専用ダイヤル回線を引いたり、面接回数が4回以上になるなどボリュームが増えると20~40万円程度になります。
面接代行や面接官トレーニングなどは1開催5万円~20万円程度、別途費用が発生します。
内定・入社
・内定者の書類管理
・入社手続き
・内定者フォロー
・新入社員研修
10万円~
内定者の人数や内定者向けのイベントの開催数によって違うので費用感を出すのは難しいですが、1回の内定者向け研修は10万円程度から対応してくれます。
中途採用の場合
採用計画立案
何を依頼するかで大き変わりますが、中途採用の場合、採用したい人材のスキルも明確の場合が多く、大量採用の場合以外はあまり説明会の開催もありませんので、このフェーズを依頼する事はあまりありません。
募集
・各種中途採用メディアの運用管理
・indeedなど運用型広告の運用代行
・スカウト、DM送信
5万円30万円/月
1ヶ月単位で発生する事が多いです。 管理するメディアの数、内容、応募者数によって変わりますが、数名20名程度採用規模であれは5万円から10万円程度が多いです。これにスカウト代行まで依頼すると20万円~30万円程度になります。indeedのような運用型求人広告の運用代行を依頼するには別途広告費の15%~20%程度発生します。
応募者対応、選考アテンド、評価
・エントリーシート、履歴書など提出、管理
・適性検査案内 ・面接日程調整、アテンド
・合否通知
10万円~40万円/月
1ヶ月単位で発生する事が多いです。 採用数、応募者数や面接回数などで変わりますが、数名~20名程度の採用規模であれば10万円~20万円程度が一般的です。これに採用専用ダイヤル回線を引いたりボリュームが増えると20~40万円程度になります。 面接代行や面接官トレーニングなどは1開催5万円~20万円程度、別途費用が発生します。
内定・入社
中途採用では内定者向けのフォローなどはあまり無いので、このフェーズで代行業者に依頼する事はあまりありませんが、大量採用の場合、入社までの手続きなどで代行業者に依頼する事があります。
アルバイト、パート採用の場合
採用計画立案
何を依頼するかで大き変わりますが、アルバイト、パート採用の場合、採用したい人材のペルソナを設定する事はあまり無いので、このフェーズを依頼する事はあまりありません。
募集
・各種アルバイト、パート採用メディアの運用管理
・indeedなど運用型広告の運用代行
アルバイト、パートの採用メディアの場合、掲載期間も短いので運用というより出稿管理が主になります。採用数と出稿数で大きく変わりますので概算を出すのが難しいです。
indeedのような運用型求人広告の運用代行を依頼するには別途広告費の15%~20%程度発生します。
応募者対応、選考アテンド、評価
・エントリーシート、履歴書など提出、管理
・適性検査案内 ・面接日程調整、アテンド
・合否通知
10万円~40万円/月
1ヶ月単位で発生する事が多いです。 採用数、応募者数、採用拠点数などで変わりますが、数名~20名程度の採用規模であれば10万円20万円程度が一般的です。これに採用専用ダイヤル回線を引いたりボリュームが増えると20~40万円程度になります。
内定・入社
アルバイト、パート採用ではこのフェースで代行業者に依頼する事はあまりありません。
採用代行の導入と派遣社員を採用するのとどちらが良いのか?
採用代行の導入を検討する際、繁忙期に派遣社員を採用するのとどちらが良いのか悩まれている担当者もいらっしゃるのではないでしょうか?
マンパワー不足の解消を目的とした場合に出てくる考え方だと思いますが、派遣社員の採用と採用代行とは本来の目的が違います。
採用代行導入の目的は、マンパワー不足の解消だけでなく、代行業者の持つ採用ノウハウの活用にあります。
特に、昨今、採用メディアもツールも複雑化し、操作方法など覚えないといけない事が多岐に渡るため、派遣社員の短い採用期間でこれらをしっかり使いこなすのは難しいと言えます。
【参考記事】
まとめ
採用代行サービスは各社のニーズに合わせたオーダーメイド的な要素が強いため、概算の費用を出すのが難しく、費用相場観がわかりくいサービスです。
質が求められるサービスですので、安ければ良いというものでもありません。しかし比較検討しにくく適性価格がわかりにくい分、費用相場より高額になってしまう危険もあります。
採用総研では豊富な実績とノウハウで納得の金額でご提案できます。
採用代行サービス導入をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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