【初めての新卒採用】手法紹介とメリット・デメリット、支援会社5社紹介
初めて新卒採用を始める事になった場合、どうやって就職活動をする学生に、自社の事を伝えれば良いのでしょうか?新卒採用は学生のトレンドに合わせて年々変化をしており、新しい手法も次々に出てきます。
まずは今のトレンドに合った基本的な新卒採用の手法を知る必要があります。
このコラムでは今の採用市場のについて、ご紹介とそれぞれの特徴、利用に当たってメリット・デメリットについてご紹介します。
新卒採用始めるにあたって、どの手法が自社に合うのかの参考になれば幸いです。
また、コラム後半ではこれら採用手法に長けた有力な新卒採用支援会社を厳選して紹介します。
目次[非表示]
- 1.基本的な新卒採用手法
- 1.1.就職サイト
- 1.2.就職イベント
- 1.2.1.大型就職イベント
- 1.2.1.1.主な大型就職イベント
- 1.2.1.2.向いている企業
- 1.2.2.中型就職イベント
- 1.2.3.マッチングイベント
- 1.2.3.1.主なマッチングイベント
- 1.2.3.2.向いている企業
- 1.2.4.属性限定イベント
- 1.3.学内セミナー
- 1.4.新卒紹介
- 1.5.ダイレクトリクルーティング
- 1.5.1.主なスカウトサイト
- 1.5.1.1.総合主要スカウトサイト
- 1.5.1.2.理系限定スカウトサイト
- 1.5.1.3.独自切り口スカウトのサイト
- 1.6.その他最新の採用手法
- 1.6.1.口コミサイト
- 1.6.2.SNS
- 1.6.3.リファラル採用
- 1.6.4.オウンドメディアリクルーティング
- 2.初めて新卒採用をする会社にオススメの新卒採用支援会社5選
- 2.1.株式会社採用総研
- 2.2.株式会社ネオキャリア
- 2.3.株式会社クイック
- 2.4.株式会社カケハシスカイソリューションズ
- 2.5.株式会社キャリアマート
- 3.まとめ
基本的な新卒採用手法
新卒採用を始めるには、当たり前ですが、まずは就職活動をする学生に自社が新卒採用をしている事を知ってもらう必要があります。
学生に知ってもらうための基本的な手法についてご紹介します。
就職サイト
最もポピュラーな手法です。
就職活動をする学生のほぼ全員が登録し、企業研究、企業探しに利用します。
そのため、新卒採用を始めるにあたって、まずは就職サイトに掲載するのが一般的です。
インターンの募集や応募受付、説明会や選考の予約受付などWEBで学生と接点が持てます。
メリット
就職活動をする大学生ほぼ全員にリーチできる。
豊富なオプション機能
説明会予約や面接予約など選考管理機能
総覧性が高く学生は比較検討しやすい
デメリット
掲載企業数が多く、知名度が無いと埋もれる
情報が画一的で差別化しにくい
主要な就職サイト
マイナビ
掲載企業数:約3万社
学生登録数:約80万人
マイナビが運営する掲載企業数、学生登録数ともにナンバー1の就職サイトです。
採用管理機能も充実しており、新卒採用をするには掲載が必須ともいえるサイトです。
リクナビ
掲載企業数:約2万社
学生登録数:約70万人
リクルートが運営する就職サイト。就職サイトのパイオニアとしてオープンエントリーシステムや面接予約システムなど新機能を実装し、新卒採用を形作ってきたサイトです。
キャリタス就活
掲載企業数:約1.5万社
学生登録数:約30万人
株式会社ディスコが運営する就職サイトです。キャリタスUCという求人票配信システムと連動しており、後述の就職イベントも充実しています。
参考記事
就職イベント
就職ナビと並んでポピュラーな、複数社が合同で行う就職説明会です。
数万人の学生と数百社の企業が参加する大規模なイベントから、10社未満、数十人程度の小規模なものまで、様々な規模で開催されます。
また東京、大阪など大都市だけでなく、地元企業を集めて地方都市などでも開催されています。
体育会系の学生や理系学生など参加学生を限定して開催されるイベントなどもあります。
また最近では人数は限られるものの参加学生全員と話せるマッチングイベントなど新しい手法のイベントも開催されています。
メリット
直接会って話ができるため、知名度が無い企業でも興味を持ってもらえる
一度に複数の学生と偶然の出会いが期待できる
デメリット
コロナ禍以降、学生の参加数は減少傾向
WEBでの開催も増えており、会って話せる良さが弱くなってきている
参加社数が限られているため、開催時期によっては参加が難しい
大型就職イベント
数万人から数百人規模で学生を集める就職イベントです。
大手企業や有名企業も参画して、参画企業も数百社にのぼるイベントもあります。
各社、ブースを出展し、派手な装飾など工夫を凝らし、数人の呼び込みの社員を立ててチラシを配ったり、大きな声で学生を呼び込んみ、まるでお祭りのような活気あるイベントで、毎年そのスタート時期には就職活動スタートの象徴としてマスコミなどでも取り上げらます。
一度に大量の学生にアピールできますが、どうしても有名企業、人気企業に学生のブース着席が偏ってしまい、知名度が無い企業や不人気業界は自社ブースに来場してもらうために、派手なブース装飾や呼び込み社員が必要です。
また、自社ブースに学生が立ち寄ってくれても、そこで魅力的な説明が無いと学生が応募してくれないので、採用担当者の力量も問われますし、魅力的なプレゼン資料や配布資料も必要です。
とは言え、大手中心に参画したい企業は多いため、年々、参画が難しくなっており、参画費用も上昇しています。
東京、大阪、名古屋など大都市圏で開催される事が多いです。
主な大型就職イベント
マイナビ就職EXPO、リクナビLIVE、キャリタス就活イベント、就職博など
向いている企業
・大量採用企業
・知名度、企業規模、有名商品がある
・全国に拠点がある
・認知度を高めたい
中型就職イベント
数百人から数十人程度の学生を動員する就職イベントです。
参画企業も数十社程度の場合が多く、都市部だけでなく地方都市でも開催され、地元企業や中小企業などが多くなります。
参加学生も地元志向の学生が多くなってきます。
就職支援会社だけでなく、経済団体や地方の官公庁などが地元就職や地元企業の支援のために開催している場合も多いです。
会場は小さい場合が多いので、参画企業が限られており、参画が難しい場合もあります。
主な中型イベント
マイナビ就職セミナー、アクセス就活イベント など
向いている企業
・地元採用企業
・中小有力企業
マッチングイベント
数十人から数名程度の少人数の学生を動員し、数社の企業が参画するイベントです。
参加学生全員と話せるように工夫されている場合が多く、知名度や企業規模でそもそもブースに座ってくれないというような事が無いようになっています。
また、ベンチャー志向や上位大学など動員学生を限定する事で、少人数でも効率的な採用ができるイベントもあります。
大型イベントが年々巨大化し参画企業が増加したため、ブースに学生が座ってくれない企業が増えてきた中、確実に話ができるマッチングイベントがコロナ前に急速に広まりました。
学生も、大型イベントでは出会えない、全く知らなかった企業と出会え、少人数で企業の話がじっくり聞けるので、参加する学生が増えました。
コロナ禍のため、開催そのものができなくなったり、動員学生数が急減しましたが、コロナ禍も落ち着いてきたため、開催復活や動員学生もまた、増えてきています。
主なマッチングイベント
DYM、リアライブ、Deiba など
向いている企業
・知名度は無いが話せば魅力が伝わる企業
属性限定イベント
体育会系、介護系、理系、業界志望者など、学生の属性を限定したイベントです。
自社の採用ターゲットに限定した接触ができるので、効率的な採用ができます。
学内セミナー
各大学の就職課や生協が主催する就職イベントです。ターゲット大学に限定しているため数は限られますが、効率的な接触が可能です。
また、大学主催のため学生に安心感があるため選考につながりやすく、また大学の就職課主催なので無料もしくは低価格で参画できます。
まずは大学の就職課を訪問して人間関係を構築するところから始めないといけません。
メリット
無料もしくは低価格で参画できる。
学生に安心感を与えられる。
ターゲット大学に効率的にアプローチできる
直接会って話ができる
デメリット
就職課とのパイプが無いと参加が難しい。
会える学生数は限定的。
参加時期も大学が指定するため希望の時期に参加できない
参考記事
新卒紹介
人材エージェント会社が学生を紹介してくれるサービスです。
募集や会社説明、一次面接をエージェントが代行するため、手間がかかりません。
また、成功報酬型のサービスが多く、無駄な費用が発生しません。
中途採用で一般的な手法でしたが、ここ数年で新卒採用でも一気に定着しました。
メリット
採用担当者がいないなど採用活動ができない企業でも手間なく採用できる
採用ターゲットや求める人物像を伝え、効率的な採用ができる
知名度が無い企業でも学生を紹介してもらえる
成功報酬型の無駄のない費用投下
デメリット
他の手法に比べ採用単価は高くなる
採用ノウハウが蓄積されない
紹介会社や担当により紹介学生の質や数が大きくぶれる。
求める人物像などエージェントとの共有が難しい
ダイレクトリクルーティング
最近、利用する企業、学生が増えてきた新しい採用手法です。ナビやイベントのように学生から企業を探してもらい応募を待つのではなく、企業が登録学生のプロフィールや履歴書を見て企業からアプローチするスカウトサイトです。
企業からターゲットを絞り込んでアプローチするため効率的な採用ができ、学生が受けられるスカウト数が限定されているなど、埋もれない工夫がされています。
メリット
採用ターゲットを限定した効率的な採用ができる
スカウト型の埋もれない、知名度に負けない採用ができる
成功報酬型や利用月やスカウト数による費用発生で無駄が少ない
デメリット
スカウトノウハウが難しい
学生の絞り込みやスカウトなど非常に手間がかかる
企業からのアプローチなので志望度醸成が難しい
主なスカウトサイト
トレンドの手法なので、次々と新しいスカウトサービスが生まれています。
対象を限定したサービスや、独自の切り口のサービスなど差別化されたサービスも増えてきました。
総合主要スカウトサイト
・OfferBox
・キミスカ
・dodaキャンパス
理系限定スカウトサイト
・TECH OFFER
・ラボベース
独自切り口スカウトのサイト
・キャリアチケット(価値観マッチング)
・ABABA(他社最終面接選考学生限定)
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その他最新の採用手法
新卒採用は毎年トレンドが変わり、新しい採用手法が生まれる変化の激しいマーケットです。
定着したとまでは言えないものの、新しい採用手法として注目されている手法をご紹介します。
口コミサイト
onecareerが有名です。学生が説明会や面接などの内容や感想を投稿する口コミサイトがここ数年で急激に利用者数を増やしています。
まだ利用企業も少なく、埋もれる心配はありませんが、就職サイトと違い学生が応募のために利用していないため、ここから採用につながるのか、実際に十分な母集団形成ができるのか、まだまだ未知数の手法です。
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SNS
古くはTwiiterやfacebook、最近ではLINEやInstagramなどSNSを利用した採用手法は常に取り入れられています。
学生のトレンドに乗れるため新卒採用と相性が良さそうですが、流行り廃りが激しかったり、学生にリーチするのにノウハウが必要だったりと、注目されている割になかなか定着しません。
唯一LINEが定着したと言えますがあくまでメールや電話に代わるコミュニケーションツールとしての定着で、ナビやイベントに代わる手法としての定着とは言えません。
リファラル採用
社員もしくはその関係者からの紹介による採用手法です。いわゆるコネ入社ですが、優秀な社員の知り合いは優秀だろうという仮説の元、アメリカのシリコンバレーのIT企業でプログラミング勉強会を主催して、社員だけでなくその友人や大学時代の後輩なども集めて、そこから立食パーティなど開催し採用したり、社員の友人の優秀プログラマーを引き抜いたりと、IT人材のコミュニティを利用した採用手法として流行りはじめました。
新しい採用手法として日本でも徐々に中途採用などでは定着してきていますが、新卒ではまだ定着しているとは言えません。新卒学生と接点があるのが若い社員のため新卒採用では定着が難しいのかもしれません。
参考記事
オウンドメディアリクルーティング
自社の採用ページをオウンドメディアとして活用し情報発信していく採用手法で、indeedやGoogleしごと検索などの普及で、アルバイト採用や中途採用では定着しました。
新卒採用では新卒採用と中途採用が、新卒採用という概念のないアメリカ発信のindeedやGoogleでは区別が難しいためか、もしくは運用ノウハウが必要なためか思ったより定着していません。
検索サイトの向上やノウハウの蓄積で今後定着していくかもしれません。
初めて新卒採用をする会社にオススメの新卒採用支援会社5選
かってはリクナビという巨大サイトがあり、とりあえずリクナビに掲載しておけば良かったのですが、マイナビの台頭や掲載社数の大幅増加、ダイレクトリクルーティングやマッチングイベントなど新しい採用手法や、コロナ禍によるWEB採用の定着など、新しい採用手法を取り入れた多チャンネル化が必須となっています。
これらの多チャンネル化に対応するために、総合的に様々な採用手法を組み込んで提案できる採用コンサルティング会社や採用支援会社が今、注目されています。
これから初めて新卒採用を検討されているなら、総合的な提案ができる新卒採用支援会社がおすすめです。
ここでは、今注目されている、初めて新卒採用をする会社にオススメの新卒採用支援会社をご紹介します。
株式会社採用総研
新卒採用に特化した採用支援会社です。
徹底して寄り添う丁寧な採用業務のアウトソーシングを得意とし、求める人物像の構築からメディア展開、選考フロー構築、内定者フォロー、そして新入社員研修や受入れ研修まで、採用から定着、戦力化までコンサルティングできる、とことん新卒採用に強みを持った会社です。
90%以上という、業界でも非常に高いリピート率を誇り、安心できる新卒採用会社です。
1993年設立の老舗ですが、長年の豊富な実績だけでなく、LINEやダイレクトリクルーティングなど最新の採用手法もかなり早い段階からLINE社、i-plugと提携し、積極的に手法を取り入れているのも特徴です。
株式会社ネオキャリア
マイナビ系のトップ求人広告代理店です。大手企業からベンチャー企業まで非常に豊富な実績と、全国に拠点を持つ業界でも圧倒的な総合力を兼ね備えた採用支援会社です。
新卒だけでなく、中途採用、アルバイト・パート採用でも豊富な実績があり、総合的な採用支援ができるのが特徴です。
豊富なサービス内容や最新のトレンドを取り入れた提案に加え、MOCHICA(モチカ)など自社ツールも豊富でネオキャリアにしかできない提案ができるのも魅力です。
株式会社クイック
リクルート系の大手求人広告代理店です。大手からベンチャー企業まで豊富な実績があります。
新卒採用だけでなくキャリア採用、アルバイト採用まで、リクルート系メディアを活用し総合的なサポートが可能です。
採用支援会社の枠を超え、人材コンサル会社として採用だけでなく、育成・キャリアの開発支援、人事・組織コンサルティングまで幅広いコンサルティングが可能です。
株式会社カケハシスカイソリューションズ
制作力に強みを持つ採用支援会社です。そのため採用ブランディングの構築を中心とした採用支援が強い会社です。
人材採用計画の立案と採用活動の実施、求める人材像などの人材要件の定義、採用戦略の立案から広告媒体の選定、クリエイティブ、採用体制づくり、内定者フォロー提案までコンサルティングが可能です。
株式会社キャリアマート
アウトソーシングに強みを持つ新卒採用支援会社です。早くからスカウトを自動化する採用ロボットを導入し、豊富な実績があります。
年間クライアント数・約600社以上のノウハウ・情報などをもとに、業界・業種・職種別に、企業の特徴(強み・弱み)、給与、キャリアプランなどの項目を分析し、ターゲット学生に訴求するダイレクトリクルーティングのプランニングを強みに持っています。
まとめ
かって紙媒体からネット媒体になり、ナビでの採用が主要な手法となりましたが、就職ナビの巨大化、少子化による売り手市場など新卒採用の手法は今、過渡期にあります。
かってのように主要就職ナビに掲載しておけば採用できた状況から、学生、企業ともにチャネルが多様化し、企業にとって最適な手法を選択、組み合わせる時代となりました。
常にトレンドを取り入れながら、自社にとって最適な手法の組み合わせが何なのか試行錯誤していくことが今求められています。
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