話題のATS「採用一括かんりくん」を使ってみた!
ダイレクトリクルーティングや新卒人材紹介、マッチングイベントなどナビ一辺倒だった採用からチャネルが複数化し、新卒採用業務が高度化、複雑化していく中、ATS(採用管理システム)を導入する企業が多くなってきました。
様々なATSがある中、他社に無い特徴と低価格で導入企業が急増し注目されている「かんりくん」について、採用業務アウトソーサーの視点から、実際に「かんりくん」を使ってみてのその使い勝手や特徴などを第三者目線で紹介してみたいと思います。
ATS検討の際の参考になれば嬉しいです!
目次[非表示]
「かんりくん」でできる事
Sonarとかi-webとか、カッコ良い名前が多いATSですが、とても個性的な名前の「かんりくん」。しかし機能的には他社有名ATSに引けをとらず充実しています。
・応募者の一元管理
・独自エントリーフォーム
・zoomなど他ITツールとの連携
・選考日程調整機能
・選考評価や提出書類管理などの選考管理
とATSの機能は十分備えています。
応募者一元管理
リクナビ、マイナビなど各種ナビ、スカウトサイトなどからの応募者のデータ連携は基本手作業となります。(マイナビは自動連携のオプションあり)
自動連携が実装されている他ATSも多く、その点機能的には劣りますが、各ナビやサイトに対応したフォーマットが充実しており、できるだけ手間がかからないように工夫されているように感じます。
リアルタイム連携は無理ですがこまめな連携はそこまで手間に感じませんでした。
人材紹介会社からの応募者を管理する機能も実装しています。人材紹介会社に専用のアカウントを発行する事で、紹介学生が「かんりくん」に取り込まれ、また履歴書などの書類も一緒にアップできるので人材紹介会社の手間も軽減されます。
独自エントリーフォーム
独自のエントリーフォームを複数作れるのも便利に感じました。
学内セミナーやイベントごとにエントリーフォームが作成できるので、応募経路を把握するのも簡単です。
また、エントリーフォームごとにURLが発行されるのでQRコードを作成することで対面での接触者を取り込むのも簡単にできます。
他ITツールとの連携
会社ごとに業務で使っているITツールが違うので一概に言えませんが、WREB会議システムやGoogleカレンダーなどITツールとの連携は充実していると思います。
zoomやGoogleMeetとの連携は利用する企業も多いと思うので便利だと思います。
特にLINEとの連携が素晴らしいですが、こちらは「かんりくん」の最大の特徴だと思うので後述します。
選考日程調整機能
説明会や面接など予約案内も専用ページで簡単に受付管理できます。
候補者と社内面接官との日程調整も数クリックででき、上述のGoogleカレンダーやOutlookなどカレンダー連携もできるので、社内調整にも便利です。
設定方法がマイナビやリクナビなどナビの予約画面の設定と大きく違い、癖があるで難しく感じなくもありませんが、慣れの問題だと感じました。
選考評価や提出書類管理などの選考管理
WEBエントリーシートや履歴書や成績証明書など応募書類の提出などすべて「かんりくん」で受付けて、管理できるので選考管理はとても便利です。
評価者用アカウントを発行する事で評価やり履歴を簡単に管理でき専用レポートの作成も可能です。
事務工数削減の切り札!オートメーション機能!
とても便利に感じたのがオートション機能です。
学生のアクションや採用側のアクションをトリガーに設定すると、条件に沿って、自動でアクションを設定できます。
例えば
トリガー:応募から7日間経過
+
条件:ターゲット大学
↓
自動アクション:説明会予約促進のメールを配信
のようなアクションを自動で設定できます。
・提出書類が全て提出されたら、面接の案内
・面接官が合格にすると自動で一次合格者に設定され、2日後二次面接が自動案内
などなど、最初の設定が大変ですが、設定さえしてしまえば工数を大幅に削減できます。
「かんりくん」最大の特徴!LINE連携!
「かんりくん」の最大の特徴はLINE連携だと思います。
採用にLINEを使う企業が増え、LINEを使ったATSを導入する企業が急増しましたが、LINEシステムに採用管理システムを実装したATSが多く、ATSとしては使いにくい、機能が不十分というものが多いのが現状です。
「かんりくん」は元々採用管理システムにLINE連携を実装したアプローチだったため、LINEでやりとりしているのを意識しないくらい簡単に連携できるのは素晴らしく感じました。
また、同じように元々ATSでLINE連携が実装されたATSも最近出てきましたが、連携とは名ばかりのメッセージが到着した事をLINEで通知するだけのものだったりするATSが多いのですが、早くからLINEと連携した「かんりくん」は、LINE連携のバージョンアップを繰り返し、属性ごとに変化するようリッチメニューを設定したり、まるでリアルタイムでチャットするようにLINEのメッセージを飛ばすよう設定したり(シナリオ配信)と、LINEシステムとしても、非常に優れています。
採用フローの可視化と直感的な操作
採用フローが可視化されているのも進捗状況がわかりやすく、応募学生の進捗を移動させていく作業も直感的に操作できるので使いやすいです。
「かんりくん」に無い機能、他社ATSとの違い
もちろん他社ATSにあって「かんりくん」に無い、もしくは劣る機能もあります。
最大の違いはATSなら普通あるマイページという概念がありません。
そのため、ID、パスの発行もされませんので、応募者の囲い込みという考え方は弱いと言えるかもしれません。
当然、マイページ上でのメッセージという機能もありませんので、学生とのやりとりはメールもしくはLINEのみとなります。
それが理由かどうかわかりませんが、応募者の囲い込みを目的としてATSを導入する場合が多い大手企業の導入実績は少ないです。
反面、応募学生のログイン障壁はありません。応募時の志望度が低い場合が多いため、ログイン障壁を設けたくない中小ベンチャー企業の利用が多いATSと言えます。
また、グループ利用を想定した設計になっていないため、グループ採用に使うには難しいと感じました。これも大手企業の利用が少ない理由と考えられます。
適性検査はCUBICのみ管理くん上で受検できますが、充実しているとは言いにくいです。
また、最初に述べましたが、各種ナビとの自動連係はできませんので、リアルタイムな応募状況の把握はできません。
まとめ~「かんりくん」はこんな会社にオススメ!
・初めてATSの導入を検討している
・LINEを使った採用を検討している
・LINEシステムを利用しているがATSとしては不満を感じている
・採用工数を削減したい
上記のような企業には「かんりくん」はおすすめだと感じました。
ATSとしては十分な機能を備えていますし、金額的にも非常にリーズナブルです。
採用総研では貴社にぴったりのATSのご提案と初期設定をお手伝いいたします。
参考コラム
採用総研ではその他お役立ち資料を用意しております。