求人原稿の深掘りポイントとターゲットに刺さる言い換えフレーズとは?
採用活動に必要な「求人原稿」。見よう見まねで作ってみたはいいものの、いざ出来上がった原稿を見つめながら、ため息をついている…。
「これ以上、何を書けばいいのかわからない」
「我ながらぜんぜん入社したいと思わない」
「福利厚生で戦えなくて泣いている」
そのようなご担当者様のお悩みを解消するため、この度は、原稿内容の深堀りポイントと、ポジティブフレーズをご用意いたしました。
この記事では、基本的な原稿作成の手順などは紹介しておりません。即戦力として、すぐに使える新卒採用における求人フレーズや採用ターゲットの言い換え、若者が魅力的に感じる言葉とは何なのか?など例文をまとめておりますので、悪しからずご了承ください。
ぜひ、ターゲット学生が応募したくなる求人原稿を作り上げていきましょう!
求人原稿を〝盛る〟のは罪か?
当たり前ではありますが、求人原稿に嘘を書くのは法律で禁止されています。
職業安定法第65 条により、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処せられます。
(違反になる例)実際の賃金よりも高い額を書く
正社員募集と書きながらアルバイトとして勤務させる など
とはいえ、ただ条件だけが羅列された求人原稿では、何の魅力もありませんよね。
どれだけ味に自信があろうと、メニューブックが美味しくなさそうな料理を注文するのは気が引けるのと同じように、「この求人は魅力的だ」と一目見て思わせることも、採用担当の責任だと思います。(ただし、人事担当が新入社員に言われたくない言葉No.1「思っていたのと違う」を引き出すような原稿にしてしまっては元も子もないので注意です)
誰に見てほしいのか? 誰に来てほしいのか?
「こんなことが、魅力になるのかなあ」と思うような項目も、自社のターゲットから見れば、素晴らしい条件になりえるかもしれません。
「盛る」のではなく、視点を変えて「言い換える」というテクニックを活用していきましょう。
その求人、もっと書けます!原稿の深掘りポイント
「箇条書きで物足りない原稿だといわれる」「とりあえずテンプレート通りに書いている」という方向けに、まずは原稿内容の深堀りできるポイントをご紹介いたします。
・取り扱い商材は具体的に説明しているか?
(例)新卒採用広告を提案
→ マイナビやリクナビといった広告媒体に掲載するプランだけでなく、
原稿コンセプトから写真の選定まで、打ち出しの方向性も提案している
・営業先はどういう業界、相手が多いのか?
(例)BtoBなのかBtoCなのか
・どんな営業手法を使っているのか?
(例)新規開拓なら、電話によるテレアポ中心? オープンセミナーやDMなどは?
・繁忙期や閑散期といった、時期によって忙しさに違いはあるのか?
・研修では、具体的にどんなことを学ぶのか?
・年収は将来的にどれくらい伸びるのか?
(例)入社年次ごとのモデル年収を書く
・プログラマー募集なら、主に使用する開発言語はなにか?
・既存社員の声、意見は書かれているか?
(例)自社に入社を決めた理由、入社前後で感じたギャップ、新人時代の印象深い出来事など
・勤務地へのアクセスは?
(例)最寄り駅から徒歩5分、社員の90%はマイカー通勤など
・どんなキャリアプランが歩めるのか?
即戦力!使えるポジティブフレーズ
原稿はある程度書けているのに、どうも魅力に欠ける。そんなときは、表現を見直してみてはいかがでしょうか。ターゲットに刺さるような、ポジティブな言い換え・書き方をご紹介していきます。
1. 仕事内容編 2. 福利厚生編 3. 職場環境・社風編 4. 求める人物像編 |
仕事内容編
【営業職】の場合
・新規開拓中心
「ゼロからお客様と信頼関係が築ける」
「受注時の喜びは、何ものにも代えがたい達成感がある」
「人間好きなひとに向いている」
「毎年、新しい出会いがある」
「自分の実力を売り込む仕事」
・ルート営業中心
「歴代の社員が繋いできた信頼を、後世にも引き継いでいく責任伴う仕事」
「安定した売上が得られる」
「ガツガツではなく、コツコツが勝つ」
「目の前のお客様に集中できる」
「攻めではなく、守りの営業」
【接客・サービス職】
「誰かの日常を、非日常にできる仕事」
「相手の感情を汲み取れるようになる」
「学歴や年齢に左右されにくい世界」
「人間力が磨かれていく」
「お客様からの感謝を、直接受け取れる」
【施工管理職】
「仕事の成果が、目に見えて残る」
「幅広い年齢層のひとと、同じプロジェクトに取り組むやりがいがある」
「キャリアアップを考えたとき、就職先が引く手あまた」
「丸一日座りっぱなしにならない」
「リスク管理力やマネジメント力が身につく」
福利厚生編
・平日休みの場合
「世間の休日とずれるため、外出先で様々なサービスが受けやすい」
・研修期間が長くない/OJTが中心の場合
「座学ではなく、実務で吸収できる」
「社会人として独り立ちするためのスキルが、すぐに身につく」
・残業はあるが、休日出勤はない
「オンオフの切り替えがはっきりしている」
「やりがいを持って仕事に取り組みたい」
「お客様ファーストな姿勢を大事にしている」
職場環境・社風編
・社員同士の距離が近い
「社内行事が定期的にあるため、仕事以外の雑談がしやすい」
「スポーツをやっていた社員が多いため、プライベートでも交流がある」
・風通しが良い
「誰かが発した質問に対して、部署全員で教えてくれる」
「新入社員のときから、主要な業務に携わらせてもらえる」
「若手であっても、会議で発した意見は実現してもらいやすい」
・社員の平均年齢が高い
「社会経験が豊富な社員が多く、自分の価値観や視野が広がりやすい」
「入社すると最も若い世代になるため、会社の転換期を担う人材として期待してもらえる」
求める人物像編
「リーダーシップがあるひと」「積極的に行動できるひと」など、能力を直接的に書いてしまうのは、あまり得策ではありません。
「経験」や「行動」に焦点を当て、「自分にもこんな経験がある!」と類似点を見つけてもらえることが大切です。
・リーダーシップがある
「部活動やゼミ活動などで、チームやプロジェクトなどをまとめた経験がある」
・協調性がある
「周囲の状況をみて、相手の意見や考えを尊重することができる」
・コミュニケーション力がある
「大勢の前でも、自分が気になったことを質問したり、意見を言えたりする」
・挑戦意欲が高い
「新しい物事に出会ったときは、「難しそう」よりも「面白そう」と思うタイプ」
・粘り強さがある
「クイズや謎解き問題などは、最後まで答えをみずに自力で解きたいと思う」
・プログラミングスキルがある
「学校の授業以外で、自分でいちからシステムやゲームなどをつくったことがある」
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。この記事を参考に、少しでも筆が進みましたでしょうか?たかが原稿、されど原稿。ターゲット人材の確保に向けて、お役に立っておりましたら幸いです。
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