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大学訪問って何をするの?新卒採用での大学訪問のはじめ方とは?

採用担当の営業活動?!大学訪問のはじめ方


今年もあっという間に残すところあと3ヶ月弱。6月より25年卒採用のインターンシップが始まり、年明けからは早期選考が始まる企業も多いのでないかと予想されています。

24年卒採用の振り返りや所感を採用担当者の方に伺うと、驚くほどみなさま口をそろえて「母集団形成が課題」と仰います。

そこで打ち手として「大学訪問」という選択肢を挙げられる担当者様も多くいらっしゃいましたので、これから大学訪問を始められる担当者様向けに、「大学訪問のはじめ方」についてご紹介します。

  ポストコロナ!新卒採用で変わった4つのポイントと母集団形成 ①    母集団の量・質が変化している ②    選考参加学生の量・質が変化している ③    学生にプッシュするポイントがわからない   という3つをテーマとして、採用において変化した4つのポイントについてお話します。 株式会社採用総研


目次[非表示]

  1. 1.採用担当の営業活動?!大学訪問のはじめ方
  2. 2.大学訪問の目的
  3. 3.把握しておきたい就活生の学内スケジュール
  4. 4.ターゲット大学の基準とは・・・
  5. 5.学校訪問した結果ってどうなる!?

大学訪問の目的

まず初めに、大学訪問の目的についてご紹介します。
企業毎に異なるとは思いますが、大きく2パターンがあります。
 
1. 母集団形成
2. ターゲット学生の紹介、推薦
 
結論として、「2.ターゲット学生の紹介、推薦」に辿り着ければ、ノーコスト・リクルーティングができるため、理想的かと思います。

特に理系学生を採用する企業にとっては、夢物語です。
ただ現実はそう甘くもなく、せめて「母集団形成」につながればと考えるケースが多いです。
 
そのため、これから大学訪問を始められる企業様におかれましては、現実的に、少しでも多くの学生と接触する機会が増えればいいや、というスタンスで臨まれることをおすすめします。
 では、目的を理解したところで次は大学訪問の手順をご紹介します。
 
<大学訪問の流れ>
STEP1:ターゲット大学の選定
       ▼
STEP2:ターゲット大学の連絡先リストの作成
       ▼
STEP3:架電し、就職課担当者のアポイント取得

STEP4:アポイント日に大学を訪問する
       ▼
STEP5:アフターフォローを行う
 
このような流れが一般的になります。
ポイントとなるのは、「STEP5:アフターフォローを行う」ですね。
大学との関係性は、一朝一夕では築けません。
就職課の方は、日々全国津々浦々の企業から連絡が届きその対応に追われています。
そのため差別化するポイントが非常に少ない限りではありますが、担当者の方もあくまでも人間。
定期的に、長期的に関係性を構築していきましょう。
 
では、いつから大学訪問を始めればいいのか。具体的な時期を踏まえてご紹介します。

把握しておきたい就活生の学内スケジュール


就職課の方は、皆様と同様多忙を極める生活をされています。ただやみくもに連絡をしても、うっとうしがられて終わってしまいます。そのため、就活関連の学内イベントに合わせて大学訪問をデザインすることが効果的です。

<就活関連の学内イベント>
4月~:就職活動ガイダンス①(インターンシップ)
10月:就職活動ガイダンス②
11月:就職活動ガイダンス③
11月~1月:業界研究セミナー
2月~:学内合同説明会

※早稲田大学の例
 
数年前までは、10月に就職活動ガイダンスが行われ、そこから一斉に就職活動をスタートさせる学生が圧倒的多数でした。ですが、昨今の採用活動の早期化、インターンシップ市場の活況を踏まえて、早い時期から開催時期をずらして複数回就職活動のガイダンスを行う大学が非常に多くなっています。
 
では上記を踏まえ、いつ大学訪問をするか。

逆算の発想が求められます。
当然、採用担当者の皆様はせっかく大学訪問を行うなら実績がほしいもの。
では、上記スケジュールでに記載したイベントで言うとどの時期がゴールか。
ずばり、「業界研究セミナー」「学内合同説明会」だと思います。
 
仮にそこをゴールとした場合、それまでに何回就職課の方にアプローチをしたら良いと思いますか?正解は…3回です!!※齋藤調べ
 
ここまでお読みいただいたらお分かりかと思いますが、大学訪問の活動は「新規開拓営業」の活動そのものだと思います。とした時に、新規開拓営業では、契約に至るまで一般的に3回は接点が必要と考えられています。
 
<新規開拓営業の流れ>
1.初回訪問(自己・自社紹介、方向性刷り合わせ:知ってもらう)
          ▼
2.ヒアリング(課題の明確化、解決策の提案:打開策を模索する)
          ▼
3.最終提案(クロージング:意思決定してもらう)

このような流れですね。

一概にまったく同じとは言えませんが、大学訪問も同様です。就職課の方も人間です。人間関係を構築する、信頼を得るためにはやはりそれなりに時間が掛かる心づもりでいていただきたいです。
要領よく自分のことばかり考えていると、担当者から嫌われてしまいかねません。
※必ずしも3回行けばOKということではないことだけご了承ください。
 
11月までに3回。
インターンシップまでに何とかしたいのであれば、それより前に3回。ぜひ目標設定をしたら、逆算してみてください。(月1回位のイメージです。)

ターゲット大学の基準とは・・・


時期についてお話ししてまいりましたが、続いては、「どの学校に行くか」選定方法についてお話します。いきなり学校に行こう!と決めても、どうしよう。行く口実がない。何かネタないかな?と戸惑いますよね。そこで、ターゲット校選定のポイントについて、ご紹介します。
 
<ターゲット校選定のポイント>
[優先順位]
1. 新入社員の出身校
2. 毎年継続して採用している学校
3. 内定者がいる学校
4. 若手社員がいる学校
5. 活躍している社員の母校(社長含む)

 
いかがでしょうか。優先順位と記載しておりますが、アプローチのしやすさ(口実がある)が基準になっています。相手視点で考えた時に、就職課の担当者との共通点がないと、ただただ気まずい時間が続くだけになってしまいます。「貴校の○○学部出身者が活躍していますよー。」と一言言われただけで、当たり障りのない世間話をされるよりもだいぶお互いに気が楽になります。

*新卒採用における採用ターゲット選定についてはこちら

  求める人物像の必要性と作り方Vol.1~求める人物像って本当に必要?~ 新卒採用に置いて採用ターゲット選定はなぜ必要なのか・・・?本当に必要なのか・・・?が分からず作っていない。そんな企業様・新卒採用ご担当者様必見!求める人物像についてのノウハウを記載します!新卒採用/採用ターゲット/採用コンサルティング 株式会社採用総研


学校訪問した結果ってどうなる!?

さて、ここまで大学訪問のスケジュールやターゲットについてお話してきました。

では、大学訪問をした結果はどうなるでしょうか?…気になる所ですね。
その気になる結果は、大きく3つに大別されます。
 
1. 特に何も起こらない(60%)
2. 求人票アップロードしておいて、と言われる(35%)
3. 直近の学内イベントに呼ばれる(5%)

 
この3つが予想できうる結果です。

そして、比率で見ていただいてもお分かりの通り、ほとんどが目先の利益につながらないかもしれません。学内イベントにいきなり参加できる確率は恐らく5%を切っているでしょう。ですが、その参加権を得るために、何度も何度も通い、話をし、信頼関係を築き上げて助けを求められるようになる。それが、大学訪問のすべてだと私は考えています。
 
いかがでしたでしょうか。
大学訪問はじめたいけど何を・どうしたらいいの?という方の、少しでも参考になれば幸いです。




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採用コンサルタント 齋藤 修平
採用コンサルタント 齋藤 修平
キャリア採用で2017年に入社。前職の経営コンサルティング会社での経験を生かし、採用活動の上流工程(戦略策定、要件定義など)を中心に、採用活動の全体設計を得意とする。特に新任の採用ご担当者様へのアドバイスや第三者目線でのフィードバックなど、二人三脚でクライアント企業様の採用設計を行うことでご評価を頂く。一方で、机上論に終始することなく、学生とのコミュニケーションやコンテンツ作成など、どうすればその企業の採用活動が成功に終わるのかを徹底的に考え抜き、泥臭く採用支援を行うことをモットーにしている。 【プロフィール】 株式会社採用総研 東京オフィス マネジャー 千葉県出身。1987年生まれ 学生の間での流行をキャッチすべく、日々情報アンテナを張り巡らせ勉強中。

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