採用代行サービスを選ぶ5つのポイントと料金/お勧め企業10選比較
年々、難しく複雑になっていく採用業務において、マンパワーが足りない、採用業務に追われて、応募者と接触したり、採用戦略や採用コンテンツを考えるコア業務に時間が割けないなど、採用担当者の方の悩みはつきません。
そんな中、今注目されているのが採用業務をプロに任せてしまえる採用代行(RPO/アウトソーシング)ですが、導入を検討する際、「どのサービス企業が自社に最適なのか分からない」という悩みを抱える採用担当者も少なくありません。
採用代行と一口に言っても、費用や対応範囲、得意とする業界など、サービス内容は様々です。単に費用が安いという理由だけで選んでしまうと、期待通りの成果が得られない可能性もあります。そのため、自社に合った採用代行サービスを見つけることが非常に重要です。
適切な採用代行会社を選ぶことができれば、採用担当者はコア業務に集中できるようになり、結果として採用コストの削減にもつながるでしょう。
このコラムでは、おすすめの採用代行(RPO/アウトソーシング)企業だけでなく、選定時のポイントや注意点、さらに考えられるデメリットについても詳しく解説します。このコラムを読むことで、自社に最適な採用代行企業を選び、効率的な採用活動を実現する手助けになればと思います。
目次[非表示]
- 1.採用代行(RPO/アウトソーシング)企業を選ぶ前に
- 1.1.採用代行(RPO/アウトソーシング)とは?
- 1.2.どの業務を委託するのが良いの?どこまで委託できる?
- 1.2.1.採用戦略の企画・立案
- 1.2.2.求人原稿の作成、採用ツール、就職ナビの運用管理、DM・スカウト配信
- 1.2.3.応募者管理、選考日程調整、合否通知
- 1.2.4.説明会代行・面接代行
- 2.採用代行(RPO/アウトソーシング)の料金
- 3.採用代行(RPO/アウトソーシング) 企業を選ぶ際のポイント
- 3.1.業務依頼範囲と得意な雇用形態の明確化
- 3.2.事務代行と採用代行の違いの理解
- 3.3.支援実績の確認
- 3.4.自社ルールとの適合性
- 3.5.見積もり内容の明確化
- 3.6.業務依頼や進捗情報共有方法の確認
- 4.オススメ採用代行(RPO/アウトソーシング) サービス提供会社10選と徹底比較
- 4.1.株式会社採用総研
- 4.2.HeaR株式会社
- 4.3.TARGET(Attack株式会社)
- 4.4.株式会社ダイレクトソーシング
- 4.5.株式会社キャリアマート
- 4.6.株式会社トライアンフ
- 4.7.パーソルワークスデザイン株式会社
- 4.8.株式会社ネオキャリア
- 4.9.株式会社bサーチ
- 4.10.マンパワーグループ
- 5.まとめ
採用代行(RPO/アウトソーシング)企業を選ぶ前に
採用代行(RPO/アウトソーシング)とは?
採用代行サービス(RPO(Recruitment Process Outsourcing)/採用アウトソーシング)は企業に代わって採用業務を行う人材サービスです。近年、人材採用が難しくなり、採用手法も多様化、複雑化が進み、社内で全てに対応するためには相当なマンパワーが必要となっています。
最新のHRテックや手法も年々増え、自社にとって最適な手法やノウハウを常に把握することが難しくなっています。
そこで、複雑化した採用業務の一部または全てをプロにアウトソーシングする企業が増加しています。これにより、採用担当者は応募者との接触や採用戦略の構築など、重要なコア業務に専念することができます。
さらに、採用代行サービスを活用することで、最新の採用ノウハウやツールを社内に蓄積、導入でき、採用スキルの向上を図ることも可能です。
近年では、採用プロセスの一部または全体をアウトソーシングすることが一般化しています。
どの業務を委託するのが良いの?どこまで委託できる?
採用業務には、就職ナビやスカウトサイトの運用、応募者管理、選考調整など、社内の人間が実施しなくても大きく差が出ないノンコア業務が数多くあります。とは言え最新のツールの使い方やノウハウに精通している必要があり、誰でもすぐにできる業務という訳でもありません。
これらの業務を採用のプロである採用代行(RPO/アウトソーシング)企業に委託することで、採用担当者は、面接や内定者へのフォロー対応など、自社で対応すべき重要なコア業務には時間と労力を注ぐことが可能になります。
このように採用代行企業にはノンコア業務を委託すると効果を発揮します。
ここでは、採用代行(RPO/アウトソーシング)に委託できる業務内容を紹介します。自社の採用課題に応じてどの業務を委託するのかを検討する際の参考にしてください。
採用戦略の企画・立案
コンサルティングに強みを持つ採用代行企業の場合、採用計画や手法など戦略部分も委託できます。
新卒採用であればインターンのコンテンツ設計や、説明会の内容、面接での質問内容や評価基準の設計なども委託可能です。
これらはコア業務の範疇になりますが、ここまで任せてしまうのもよりレベルの高い採用には効果的です。
求人原稿の作成、採用ツール、就職ナビの運用管理、DM・スカウト配信
就職ナビサイトの求人原稿の原稿作成、取材・撮影などは、就職ナビ運営会社が作成してくれる場合が多いですが、撮影データや原稿の著作権が就職ナビ会社が持つ事になり、他メディアや採用HPへの流用ができません。これらを代行業者に任せる事で、著作権を一元管理できますので、他メディアへの展開も容易になります。
また、採用管理システム(ATS)や、スカウトサイトのスカウト送信、説明会の告知や動員など就職ナビの運用は応募者からは見えない業務で社内でする必要がありませんが、操作方法の精通やノウハウが求められるので積極的に代行業者に任せたいノンコア業務です。
応募者管理、選考日程調整、合否通知
応募者の説明会への動員や、書類選考の案内、面接へのアテンド、合否通知などタイムリーで迅速かつ丁寧な対応が求められる業務ですが、手間がかかり、忙しい採用担当者には重たい業務となりますので、タイムリーで迅速に対応してくれる代行企業に積極的に任せたいノンコア業務です。
採用専用ダイヤルや専用メールアカウントを設定する事で、応募者からの問い合わせを丸々委託する事で採用業務を完全にバックオフィス化する事も可能です。
説明会代行・面接代行
会社の雰囲気や社員の人柄、社長の魅力などが応募者に伝わり、入社動機醸成や入社後の退職防止に繋がりますし、実際に働く社員を選別する大事なコア業務になりますので、あまり代行業者に委託するのはお勧めできない業務となります。応募者が大量で足切りを目的とした面接や、明確な基準で合否判定できる書類選考などは委託できるかもしれません。
また、説明会や合説などは応募者への魅力付に高度なノウハウが必要ですので、ノウハウが無いのであれば委託しても良いですが、入社後の退職や内定後の辞退など考えると、やはりできるだけここは社内で対応した方が良い業務だと思います。完全に委託してしまうのではなく、ノウハウが身につくまで支援してもらう方が良いと思います。
採用代行(RPO/アウトソーシング)の料金
採用代行は採用規模、どこまで委託するのか?、採用フェーズの内容などによって大きく変わるオーダーメイド型のサービスのため、一概にいくらか提示するのは難しいです。
大体の目安となる金額をご紹介します。
・採用戦略の企画・立案
内容によりますが数十万円~数百万円程度と幅が大きい委託業務となります。
・求人原稿の作成、採用ツール、就職ナビの運用管理、DM・スカウト配信
採用数や応募者数など規模によって大きく変わりますが、10万円~/月程度で月次での料金設定が一般的です。
掲載する就職ナビの数と、DM・スカウトなどはその回数や通数によって変わりますが、こちら10万円~くらいが一般的です。
・応募者管理、選考日程調整、合否通知
採用規模や選考回数などによって大きく変わりますが、15万円~/月程度で月次の料金設定が一般的です。
採用専用ダイヤルの取得や、メールアドレスの管理、LINEなどコミュニケーションツールの導入によっても変動があります。
・説明会代行・面接代行
実施回数と内容によりますが、1回5万円~、10万円~が一般的です。
募集期間だけの利用という事もできますが、新卒採用だとほぼ年間の委託となりますので、年間で100万円程度~の料金となります。
採用代行(RPO/アウトソーシング) 企業を選ぶ際のポイント
採用代行(RPO/アウトソーシング)は、正しく活用すれば多大なメリットを享受できますが、価格だけで選んだり、自社のニーズと合っていない企業を選ぶとデメリットが生じる可能性があります。そこで、採用代行(RPO/アウトソーシング) 企業を選ぶポイントを紹介します。
業務依頼範囲と得意な雇用形態の明確化
採用代行(RPO/アウトソーシング)会社を選定する際には、業務依頼範囲と得意な雇用形態を事前に確認することが重要です。
どの業務をどこまで委託するのか、自社で対応した方が良い業務と委託した方が良い業務を明確化する必要があります。何でもかんでも委託した方が良い訳ではありませんし、中途半端に委託するより任せてしまった方が効率的な場合もあります。その上で採用代行会社の考え方と自社の考えが合致しているのが望ましいです。特にコア業務とノンコア業務の考え方については、摺合せをしっかりしておく必要があります。
また会社ごとにサービス内容は異なり、全ての雇用形態に対応できる企業もあれば、新卒採用や中途採用のみに特化している企業も存在します。自社の採用したい雇用形態が、その会社の得意分野かどうかを確認しましょう。
事務代行と採用代行の違いの理解
採用業務を代行する企業は数多くあると思いますが、採用業務の事務代行と採用代行は似ているようで全然違います。
事務代行はこちらが指示した事務作業を代行してくれますが、採用のノウハウは乏しく代行企業から新しい採用ツールや手法の提案、現在の採用業務の見直しや最適化の提案はあまり期待できません。あくまで指示した作業をしてくれるだけです。
採用代行企業は人材業界企業です。採用ノウハウに長けており、最新の採用市場の知見も深く、自社の採用の改善や最新採用ツールの提案が期待できます。
自社が採用代行企業に何を求めているのか、明確にしておかないと、思ったような効果が期待できません。
支援実績の確認
採用代行(RPO/アウトソーシング)を選定する際には、その実績が豊富であることが重要です。実績数だけを評価するのではなく、同業他社や自社採用規模と似た企業での実績を確認することが肝要です。自社と類似した条件で成功事例がある場合、その代行会社が自社に対しても効果的な採用支援を行える可能性が高まります。
特に、新卒採用の場合、市況感や専門知識が深い代行企業を選ぶことが重要です。
自社ルールとの適合性
採用業務には会社ごとに独自のルールがあります。そのため、自社のルールに適合する、または柔軟に対応できる採用代行サービスを選びましょう。特に個人情報の取り扱いについてはしっかりとした事前チェックが必要です。
その他、進捗報告や状況共有、契約書の締結方法、各種業務の対応方法など、多くのチェックポイントが存在します。これらが自社と合っているかを確認し、トラブルを未然に防ぐためにしっかりと確認を行うことが大切です。
見積もり内容の明確化
採用代行サービスを利用する際には、業務内容が複雑なため、見積もりも複雑になることが多々あります。そのため、具体的な業務ごとにかかる費用を明確に示してもらうことが大切です。曖昧な状態で進めると、予想外の費用が請求される可能性がありますので、見積もりは必ず文書で確認するようにしましょう。口頭での確認は避け、書面で詳細を確認することが重要です。
また、契約書の内容と依頼内容が一致しているかをしっかりと確認することも重要です。特に、支払い規定や契約延長規定などは細かく確認しておかないと、後々トラブルになるリスクがあります。これらのポイントに留意し、事前にしっかり確認しておくことで、不必要な問題を避けることができます。
業務依頼や進捗情報共有方法の確認
採用代行を依頼する際、結果を待つだけではうまくいきません。業務依頼の方法や適宜進捗確認や状況把握、情報共有が不可欠です。どのように情報共有を行うかを事前に確認しましょう。
メールだけのやり取りではどうしても作業の漏れが出てしまう可能性があるので、チャットワークやGooogleドライブ、Slackを利用するなど、自社に合った情報共有方法に対応してくれるか、またそういう最新のクラウドサービスの扱いに長けているかも重要です。長期間の利用を見越して、対面での打ち合
わせの有無なども予め確認しておくことが円滑な進行を支援します。
オススメ採用代行(RPO/アウトソーシング) サービス提供会社10選と徹底比較
ここまで、採用代行サービスについて、その内容と料金、代行企業を選ぶポイントについてご説明してきました。ここからは、実際に採用代行サービスを提供している10社とそれぞれの特徴と比較についてご紹介いたします。
株式会社採用総研
【特徴】
・新卒採用に特化した採用代行サービス
・継続率90%の高い満足度
・採用コンサルティング企業としての提案力
・徹底して担当者に寄り添う伴走型アウトソーシング
HeaR株式会社
【特徴】
・採用マーケティング視点からのRPO(採用代行)の実施
・採用コンサルとセットでの提供も可能
・担当コンサルタントのプロが採用業務全般の支援を実施
・実行者と壁打ちができ、PDCAがすぐ反映することができる
TARGET(Attack株式会社)
【特徴】
・ダイレクトリクルーティングの運用に強み
・Wantedlyやforkwellなどダイレクトリクルーティングメディアの認定パートナー
・人事経験者・人材エージェント出身者の採用経験者が担当。プロの視点で戦略立案。
・3つの基本プランから選ぶので採用代行が初めての会社でも依頼しやすい
株式会社ダイレクトソーシング
【特徴】
・ダイレクトリクルーティングに特化
・運用支援媒体は、ビズリーチ、LinkedIn、Green、Wantedlyなど40種以上
・エンジニアメンバー中心の運用で運用工数をテクノロジーによって徹底的に効率化
・ダイレクト媒体の候補者、返信率、面談率がクラウド上で閲覧可能
株式会社キャリアマート
【特徴】
・20年以上の支援実績で、幅広い業種・職種での採用ノウハウ
・支援期間最短3日から可能
・月額1万から対応可能
・RPA(Robotic Process Automation)を用いた採用ロボットによる作業効率化
株式会社トライアンフ
【特徴】
・採用形態を問わず全行程での採用支援
・常駐型アウトソーシングでスタッフを派遣することも可能
・上場・大手企業から、成長企業、スタートアップまで3,000社以上の豊富な実績
・採用だけでなく人事労務まで人事業務全般の支援
パーソルワークスデザイン株式会社
【特徴】
・人材大手パーソルグループ
・人事業務だけでなくビジネスアウトソーシング全般に強み
・大手企業の豊富な実績
・「中途」「アルバイト・パート」「新卒」の幅広い領域でRPOサービスを展開
株式会社ネオキャリア
【特徴】
・年間採用支援企業10,000社以上のネオキャリアグループ
・採用支援拠点が国内5拠点、稼働可能席数700席以上
・高いセキュリティ性と高品質なオペレーティング
・屈指の総合代理店として様々なメディア・ツールの提案が可能
株式会社bサーチ
【特徴】
・求人広告代理店としての強みを持ちつつ、Webマーケティングによる統合データの分析と最適化
・総合求人広告代理店として様々なメディアの運用実績
・ドライバー、保育士、介護スタッフ、エステティシャンなど採用の難しい職種での豊富な実績
・リーズナブルな価格設定
マンパワーグループ
【特徴】
・世界最大級の総合人材会社
・数百人規模の大量採用にも対応
・採用から育成、RPO、コンサルティングなどあらゆるサービスをワンストップで提供
・年間5000名以上の採用を支援
まとめ
採用は経営の重要課題でそれだけ工数がかかる重要業務です。
しかし、その重要業務の中をさらに、コア業務とノンコア業務と分類していく事で、少ないマンパワーをより重要な業務に注力する事で、最大限の成果を上げる事ができます。
採用代行(RPO/アウトソーシング) はマンパワー不足でやむを得ず外部に依頼する後ろ向きなサービスではなく、より攻撃的に成果を求めるための戦略的な前向きなサービスです。
そのためには、価格だけで煩わしい雑務をやってくれる代行業者を探すのではなく、自社の目的と戦略に沿った、最適なパートナーとして代行業者を探す必要があります。
導入を検討する際には、労力をかけてでも慎重に比較・検討し、適切なパートナーを選定することが重要です。この手間が、企業の採用効率を大幅に向上させることに繋がります。
このコラムを参考に、自社に最適な採用代行(RPO/アウトソーシング)会社を選んでください。
【採用総研の採用代行(RPO/アウトソーシング)サービス】