Z世代は就活で企業の何を見ている?打ち出すべき採用情報とは…!
新卒採用の様式が変化を遂げる中、こんなご経験はありませんか?
・説明会に参加するのに志望度が感じられない…
・エントリーをしてくれているのに説明会に来ない…
・選考を経ても、強い志望度を感じられない…
「志望度を上げていきましょう!」
そんな風に言われても今の就活生にどんなことがどんな言葉が響くのかわからない…
では、今の学生たちは就職や働くことにどんな事を求めているのでしょうか?
23年卒の方向けの動向を参考にしながらお伝えしていきたいと思います!
*平均進捗率に関するデータはこちらから
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23年卒学生が「入社を決めた理由」とは?
採用総研調べ 2023年新入社員向け就職意識調査
「業種・事業内容への魅力」「仕事内容にやりがいを感じた」「休日・休暇の日数」を抑えて、1位は「会社の雰囲気」でした。数年前までは採用市場で「成長性」・「安定性」というものが強く見られていた傾向がありましたが、今の学生にとっては、社内の環境や人間関係などでのストレスの有無に過敏な不安を感じるようです。
貴社の採用原稿や会社説明会・オープンカンパニーで会社の雰囲気を提示するものはありますか?
なかなか志望度が上がらない…その背景には貴社のプッシュポイントが学生に響いていない…なんてこともあるかもしれません。
さらに学生からよく聞く事は、「説明会の内容がナビサイトを見ればわかる事ばかりだった…」ということもあります。採用原稿では雰囲気を伝えることが難しいかもしれませんが、会社説明会で会社の概要・業界の概要の説明だけではなく、社内の雰囲気などを丁寧に説明してみるのはいかがでしょうか?
23年卒学生が「働く上で大切にしたい事」とは?
採用総研調べ 2023年新入社員向け就職意識調査
次に、働く上で大切にしたい事としては、「周囲と良好な関係を築くこと」が最も得票率の高いものとなりました。とはいえ、それだけではなく「仕事に必要なスキルや知識を身に付けること」という項目も上位にランクインしています。
やはり人間関係については非常に敏感な点と言えるでしょう。また、貴社の採用フロー上では、「スキルや知識をつけるために…」を伝えるタイミングはありますか?
採用原稿に掲載するもよし、説明会で伝えるもよしですが、私が最もお勧めしたいのは、「先輩座談会などで先輩社員の体験談と共に伝えること」が最も効果的ではないかと思います。
先程の項目では、「会社の雰囲気」への注目度の高さがある事をお伝えさせていただきましたが、学生にとって、「会社の雰囲気」=「働く人の雰囲気」や「働く人の関係性」が意味の近いものとなっておりますので、先輩と会って話すことが2つのニーズに応える形になるのではないでしょうか?
*先輩座談会についてはこちらの記事でもご紹介させていただいております。
23年卒学生の「働きたい職場の環境」とは?
採用総研調べ 2023年新入社員向け就職意識調査
ここでもやはり、「人間関係」です。近年は、「先輩社員が若手をサポート」という言葉を新卒採用サイト上で拝見することが増えてきましたが、具体的なイメージは伝えられていますでしょうか?
具体的な話はなかなか難しいよ!というお声も良くいただきますが、些細なことでも構いません。できる限り具体的なイメージをもってもらうことが、他社との差別化の1つになるかもしれません。
当社の会社説明会では、「社員紹介」というコーナーを作っています。特に若手社員を中心に伝えるだけで、説明会アンケートでは「会社の人間関係が良さそうなのが伝わりました!という学生からのフィードバックをいただけるケースも非常に増えてきていますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
23年卒学生の「成長のイメージ」とは?
最後になりますが「成長」とはどういったことを指すのでしょうか?学生が求めているのは「成長」とは言うものの、なかなか企業様にとってはどのような成長を打ち出すことが正しいのかよくわからないですよね…
採用総研調べ 2023年新入社員向け就職意識調査
Z世代の方たちにとって、「成長」とは「できることが増える」という回答が最も多かったです。結局のところ、具体的な成長像は見えづらいのですが、本コラム2.の「仕事に必要なスキルや知識を身に付けること」で「できることが増える」という将来像を提示することができれば、学生への惹きつけとして十分機能するのではないでしょうか?
まとめ
コロナ以降、会社の情報として「先輩社員」の情報を掲示している企業様もたくさん見かけますが、ここまでの調査結果では「先輩個人」ではなく、「先輩同士の関係性」をアピールすることが差別化の1つになります。
(例えば、先輩社員同士の対談形式で情報をアップする、説明会で登壇する先輩社員と担当者様が仲良く話している様子を見せる…など)
今までの採用市場では、「志望度の低い学生を落とす」ということが当然でした。
売り手市場となった今、採用に苦戦している企業が取るべき行動としては「選考段階で志望度を上げる」ということが求められています。
年々、学生の志望度が下がっているように感じる…そんな企業様は特に要注意かもしれません。
とはいえ、なかなか簡単に採用方針を大きく変えることは難しいかと思いますので、ここまでお伝えさせていただきました以上の項目を採用サイトの打ち出しに入れてみたり、説明会にちょこっと差し込んでみてはいかがでしょうか?
詳細な資料については、下記の資料ダウンロードよりご確認いただけますので、ご参考になれば幸いです。
*Z世代のコミュニケーション力研修でのテキストサンプルもこちらからダウンロードしていただけますので、ぜひご参照ください!