オンライン採用における、インターンシップ【コンテンツ設計編】
本稿は、「オンライン採用における、インターンシップ」と題した複数テーマのVol.2となります。前回Vol.1では「オンライン採用における、インターンシップ」インターンシップの【フロー設計】をテーマにお届けしました。
本稿ではVol.2として、当社採用ノウハウと共に、具体的な「コンテンツ設計」についてお届けします。
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貴社のビジネスモデルを理解し、可視化できていますか?
人事ご担当者様におかれましては、企業説明会の中で、自社の主力製品やサービスの供与について、ご説明されていらっしゃる方が多いと思います。貴社のビジネスモデルをご理解し、「可視化(図式化)できておりますでしょうか?意外にも、事業内容やトップシェアを誇る商品やサービスをご紹介は出来ても、なぜその商品やサービスが「売れる」仕組みになっているのか、ご存知でないケースもあります。企業存続のためには、「利益」がどうしても必要になります。何が自社のビジネスモデルの中心になっているのかを理解しましょう!ビジネスモデルの可視化には、こうしたサイトも参考になります。
貴社の事業が競合他社と異なる点、また確実にISで伝えたい点は何ですか?
ビジネスモデルが可視化できたところで、貴社が競合他社(ベンチマーク企業)と異なる点は何でしょうか?この際、ベンチマーク企業は「ビジネス上の競合他社」と「採用上の競合他社」と異なる点に注意も必要です。首都圏にある企業様においては、ビジネス上の競合他社がそのまま採用上の競合他社になることもございますし、地方企業様においては、近くの同規模程度の別業種・業態企業様が採用上の競合他社になることもあります。その点、どの会社にもオンリーワン、ナンバーワンとなる魅力がありますので、その点をしっかりとインターンシップやセミナーにも組み入れる事が大切です。
また、インターンシップで確実に学生に伝えたい点は何でしょうか?体験していただく仕事の面白味ややりがいでしょうか?先輩社員が手厚くフォローしてくれる育成環境でしょうか?また、先輩だけでなくチームで協働して働くサポートのある職場体制でしょうか?プッシュすべきポイントを押さえた上で、学生に伝えていきましょう。
え?具体的に採用総研はどんなビジネスモデルを描いて、インターンを実施しているの?と気になった方は、ぜひ採用総研までお問合せください。デモセッションをご案内します!
学生が「追体験」できるような内容が盛り込まれていますか?
これは、インターンシップのコンテンツ設計の中で最も意識をしている点です。言い換えるならば、「実際の先輩社員が行っている業務内容を、学生が同じように体験出来るようになっているか?」という点です。オンラインインターンシップの前提に立つと、そもそもWEB会議システムを利用して、疑似的に業務を体験することになります。そこでは、貴社の業務がよりリアルに反映されており、学生が入社した後に「あ、これインターンシップでも体験した内容だ!」と思えるかどうかです。その意味においては、オンラインインターンシップコンテンツ設計のコツは、貴社の新入社員研修のOJT部分がそのまま利用出来る事も多いです。ぜひ学生が追体験できる内容を設計していきましょう。
コンテンツ設計の基礎1 グループワーク型
コンテンツ設計の基礎1はグループワーク型のインターンシップです。実際の業務を模擬的に、ゲームとして設計をして実施するタイプとなります。例えば商品の売買であれば、売買に必要な情報シートを用意し、営業役・お客様役に分かれて行う営業ロールプレイングがあげられます。プログラミングの疑似体験をスクラッチやCodeといったオンライン・無料でできるもので代用することも出来ます。ポイントは【課題の設定】です。
営業ロールプレイングの場合
自己紹介⇒商品説明⇒付加価値の提案(この商品をこの人から買う理由)⇒クロージング
こうした、一連の流れの中のいずれかで、「課題」を設定します。
例えば、【自己紹介】の中で、必ずお客様に一発で名前を覚えてもらえる小ネタを入れることや、【付加価値】にはオリジナルの提案を必ず設定することなどです。この自己紹介や、付加価値には各企業のビジネスモデルに関わるエピソードがありますよね?それを最後に人事担当者もフィードバックすることで、貴社の魅力やポイントをお伝えすることが出来ます。
プログラミングや設計職の場合
要件定義⇒設計⇒プログラミング⇒テスト⇒リリース⇒運用・サポート
こうした一連の流れで、【課題】や【トラブル】を設定します。
例えば、【設計⇒プログラミング】の中では、実際の仕様書通りにプロルラミングが設計できるかを学生にチャレンジいただきます。言うなれば正解を見ながら作成する方法ですね。
他には、【運用・サポート】で、お客様より改善案をいただいた想定をし、お客様の要望通りに修正ができるか堂かを行う方法もあります。ここでは、実際のお客様からの要望をいれたりすることで、リアリティを出すことも可能です。また、設計職のインターンではある機械の仕様書「マニュアル」を作成するのも一つの方法です。例えば、皆さんがお手持ちの携帯電話・スマートフォンで、貴社のサイトをブラウザを使って検索し、その画面を表示させるといった、すごく簡単な無いようでも、マニュアルの作成はとても平易ではありません。
もしスマートフォンでのマニュアル作成インターンに興味をお持ちであれば、一度お問合せください。デモセッションも可能です。
ものづくり(メーカー様)の場合
材料投入⇒加工⇒組み立て⇒検査⇒保管⇒出荷
メーカー様のものづくりにおいては、製造工程と職種によって設定する課題が異なってきます。一例にはなりますが、「材料選定」「加工」「組み立て」にそれぞれ特性を持たせ、お題に沿った最適解を考えるというグル―プワークが設定できます。こちらについては、各企業様の特性に併せて設計しますので、ぜひ採用総研にお問合せください。
さて、ここまでは基本的なグループワーク型についてお話をしました。
次号では、グループディスカッション型の設定や、パネルディスカッション・発表型を見ていくことにしましょう!
コンテンツ設計の基礎2 グループディスカッション型
コンテンツ設計の基礎2はグループディスカッション型のインターンシップです。貴社における営業や開発での「新企画」や、お客様からの要望や課題に対する「新提案」を、学生にディスカッションをさせて、新しい知見や考えを発表してもらう形式になります。もともと貴社内にございます、「こんな企画をやってみたいな」「こんな要望にはどうやって答えよう?」といった現場の声を吸い上げておくと良いと思います。ポイントはディスカッションの【テーマの設定】です。
進行方法としての大枠は下記の通りです。
ディスカッションの方法紹介→テーマ発表→ロール(役割)決め→ディスカッション→
(※追加課題の投入)→ディスカッション→発表→人事・社員からのフィードバック
追加課題を投入することで、より仕事への臨場感も出ますので、参考にしてください。
(例、ある会社から追加で〇〇といった要望も出ました。これも踏まえて検討してください。)
フィードバックについては、元気の良さ、機転(地頭の良さ)、コミュニケーション力について、フィードバックしてあげてください。元気の良さについては、自己紹介・声のトーン、表情などです。機転については、積極性・論理性・状況判断力・議論の発展力・柔軟性・オリジナリティです。コミュニケーション力については、主体性・謙虚さ・協調性・傾聴力・共感性・対人配慮です。
具体的に評価方法についてお知りになりたい方は、採用総研までお問合せください!
コンテンツ設計の基礎3 パネルディスカッション、発表型
コンテンツ設計の基礎3はパネルディスカッション型のインターンシップです。こちらは先輩社員にあらかじめ発表用の資料を作成しておいて頂き、当日発表していただいて、学生に質問やその発表に関する体験をしてもらう内容になります。理系採用のメーカー様ですと、新開発された商品や製品、あるいは学会発表されました内容などをポスターセッションなどにまとめておき、当日学生に対して発表をおこなっていただき、学生から質問を募ります。文系採用の商社・サービス系企業様ですと、新製品展示会をオンラインで実施するようなイメージとなり、学生を相手に模擬商談をすすめていただくような流れになります。
学生からするとより具体的な仕事イメージをもちやすく、また企業の社員様からしてもデモ(模擬実演)としてできるというメリットも大きいです。一方で、企業機密などを遵守していただくこともお忘れの無いように、書面にて誓約しておくことも大切です。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回はコンテンツ設計の基礎についていくつかの事例と共にご紹介しましたが、実際には、各お客様の採用上における強みや弱みと共に、コンテンツの設計を行っております。もし今後のインターンシップ設計、運営にてお困りの場合は一度、弊社までお問い合わせいただけますと幸いです。
*インターンシップの準備に関するチェックリストもご準備しておりますので、こちらもご参照ください!
採用総研ではその他お役立ち資料を用意しております。
*オンライン採用におけるインターンシップシリーズはこちらから(全4回)
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