採用力を高めるために選考中や辞退者へのアンケートを活用してみませんか?
オンライン説明会やWEB面接などが主流になったことにより、選考中の学生の本心が分かりづらくなってきたと感じられる人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
実際にインターンシップや説明会後の感想としてアンケートの収集をしている企業様は多いかと思いますが、選考途中にもアンケートをとることによって、就活生への理解をより深め、適切に活用できれば採用活動を成功に導いてくれます。
本コラムでは選考中学生向け、および辞退者向けの効果的な採用に関するアンケートについてお伝えします!
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選考に生かすためのアンケートとは?
面接に進んでいる学生は同時にいくつかの企業の選考を受けていることなどもあり、志望度も日々変化しています。実際にマイナビの調査によると、入社予定先企業を決めている学生に、その企業に入社したいと最初に強く思ったタイミングを聞いたところ、最も高い割合だったのは「インターンシップ・ワンデー仕事体験参加時(23.7%)」で、2番目に割合が高かったのは「1次面接~最終前面接受験時(18.6%)」との回答がありました。また、「最終面接受験時」は5.3%で、合わせて23.9%となり、学生の約4人に1人が「面接時に入社したいと強く思った」ことになります。
入社先を決める上で「面接」という機会が志望度の醸成にとても重要だといえます。
2023年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況
となると、選考中の学生の意向や考えていることはかなり気になりますよね。
その気持ちを直接面接前後で聞いてみるのももちろんですが、面接後の参加サンクスメッセージに添えて、学生の本心を聞くためのアンケートを送ってみるのも一つです。ただ、学生側も選考中となると選考結果に響くのでは?と正直な回答でない可能性ももちろんあるので、必ず「選考への影響がないこと」を明記しましょう。
また、選考辞退や内定辞退者にもその決断理由を問うアンケートに回答してもらうことにより、今後の採用活動に活かすことができるので、可能であれば「今後の採用活動の参考のため」と目的を明示したうえで回答依頼することをお勧めいたします。
そして、どちらにおいても期待する回答を得るためには、設問設計が重要です。正しく設問設計をしないとミスリードにつながる恐れがあるため、アンケート作成のポイントを押さえて作成しましょう。
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選考中アンケートの作成例
選考中アンケートの作成ポイントとしては、いきなり「当社の志望度は?」と聞かれると学生としても「もちろん100%です!」と答えなければいけないのだろうか…とプレッシャーに感じてしまうと思います。ですので、学生の就職活動や将来働きたい会社への価値観を聞くようにすると正直な気持ちを答えやすくなるかと思います。
参考例としては、下記項目を盛り込みましょう。
① 学生自身が会社選びにおいて重視している項目
② 自社における①に関する理解度
③ ①に関する自社が満たせている度合い
④ ①に関してもう少し知りたい項目
学生自身が会社選びにおいて重視している点の各項目については、
『ビジョン・価値観、将来の戦略、業務内容、給与面の条件、希望の職種につけるか(やりたい仕事ができるか)、福利厚生・研修制度、社長・社員の特徴・印象、社会貢献活動、休日・休暇日数、自社サービス・製品の特徴、転勤有無と頻度』
などが一般的な項目に挙がってきます。
上記の項目に対して、理解度が低い、もう少し情報が欲しいと回答があれば、面接前に人事面談を実施して疑問の解消をするなど対策ができます。
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辞退者アンケートの作成例
選考辞退者および内定辞退者に対しては、どの点が自社の選考を継続する/内定承諾するにあたってなにが要因になったのかを知る必要があります。また、結果的に辞退された学生ですので、アンケート作成においては簡潔に答えられ(選択式など)、設問数や所要時間も明記し、少しでも気軽に答えられることも明記しておきましょう。
イメージとしては、設問数は4~5問程度、所要時間は3分~5分程度だと回答しやすいかと思います。送付のタイミングとしては、辞退連絡から時間が経てば経つほど回答率が悪くなることが予想されますので、事前に項目の検討と作成をしておき、すぐに送れる状況にしておきましょう。
そして、学生に対してアンケートの回答協力依頼をする際は、当社の選考に参加してくれたことへの感謝と今後の採用活動に活かしたいため忌憚なき意見を求める旨を伝えましょう。
【辞退者アンケート 設問例】
Q1.当社を知ったきっかけを教えてください。
A.(選択肢を提示する場合)
もともと興味があった/就職活動中に知った/SNSやインターネットから知った/商品を知っていたetc.
Q2. 当社の選考に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
A. (選択肢を提示する場合)
知人・友人から勧められた/キャリアセンターや就職エージェントに勧められた/就職活動を始める前から決めていた/ナビサイトを見て、面白そうだと思った/インターンに参加して興味を持った/オファーメールが来た/当社の扱う商品・事業内容自体に興味があったetc.
Q3. 実際に選考に参加して、良いと感じたポイントを教えてください。
A.(選択肢を提示する場合)
働き方/福利厚生/給与/経営理念・経営方針/仕事内容/会社の雰囲気/社員の人柄etc.
Q4. 選考辞退を決められた要因を教えてください。
A.(選択肢を提示する場合)
働き方/福利厚生/給与/経営理念・経営方針/仕事内容/会社の雰囲気/社員人柄etc.
おわりに
アンケートの回答があれば、選考中の学生に対してはすぐさまフォローに回るとともに、結果に対する分析をし、今後の採用活動に活かしていくことが重要です。選考中・辞退者アンケートをうまく活用することで、採用成功へとつなげていきましょう!